ロータス通信

ロータス通信詳細

NO.257

2013-8-7発行 

会費のお振り込み、ありがとうございました!
  新しい国の新しい留学生が決まりました。

理事長 石渡 博明


 『ロータス通信』前号では、援護協会40年の歴史を踏まえ、留学生の中から新たな可能性に挑戦する動きが次々と出てきたことをご報告しましたが、40年の時間の経過は、援護協会を取り巻く環境の変化、視覚障害者を取り巻く環境の変化もまた、告げてきています。
 援護協会はこれまで、ケニアやスーダン、ブラジルといったアフリカ、ラテンアメリカからも留学生を招聘してきた実績がありますが、何といっても主流は近隣の東アジア・東南アジアからの留学生です。ところが、今年度の留学生は、キルギスからシリンさん(女性・26歳)、ウズベキスタンからサーシャさん(男性・32歳)というこれまでお呼びしたことのない、中央アジアの国々からのお二人です。いずれもJICA専門家の方のご紹介によるもので、この点も協会としては初めてのことで、協会事業の新たな可能性をうかがわせます(詳細は次号でご紹介します)。


 <平成24年度事業報告>(24年4月1日?25年3月31日)


1.視覚障害者の更生相談事業
(1)外国籍視覚障害者に関する障害基礎年金、福祉施策等。
(2)海外からの視覚障害者の日本留学。
(3)視覚障害者の国際交流。
(4)海外視覚障害者の日本語学習。
(5)各国の視覚障害者事情についての情報提供。
(6)海外の視覚障害者関連施設との連絡。
2.支援事業
(1)留学生の受け入れ
○応募学生は7ヶ国8名。本人及び関係者の情報を総合して留学に関する意思確認と日本語習得度をチェックし、7月16日の留学生選考委員会において状況を報告、以下の2名をIAVI奨学生に推薦し承認を得た。
?ベトナムのグエン・ダン・コア(26歳/男性)来日:10月1日 
?インドネシアのヨフィタ・スルヤティ(25歳/女性) 同:1日
○入国した留学希望生2名に対し、文科省の「外国人学生(視覚障害者)の盲学校入学前予備教育支援事業」として、舟橋記念会館にて日本語及び日本語点字の指導、日常生活訓練、歩行訓練等を行なった。
○留学希望生に外国人登録証の申請・ビザの更新等の手続き介助、及び筑波大学附属視覚特別支援学校で教育相談・面接・受験等、合格後には入学・入寮等の手続き介助を行った。
(2)在学中留学生の支援
○各盲学校寄宿舎閉舎時に留学生の宿泊を受け入れた。
○留学生の一時帰国や進路相談に伴う諸手続きの介助を行った。
○3・11東日本大地震・津波の衝撃を受けて、平塚盲学校留学生の
土日のホームステイ先を相模湾隣接の大磯の「はた犬ハウス」から、平塚市中原の民間アパートに切り替えた。
(3)視覚障害者の国際交流
○ベトナム・インドネシア・キルギス・ウズベキスタン・韓国などの視覚障害者関係施設を訪問するともに、元留学生ミャンマーのクンチャンさん夫妻、モンゴルのガンゾリクさん、ニャマフーさん、マレーシアのアズリンさん母娘、インド盲人協会理事一行、元職員・松田さん、元JICA派遣員・植草さん、JICA専門員・大野さん、カザフスタンのパルハットさん等の訪問を受け、情報交換を行なった。
○新年度留学生の歓迎会をはじめ、恒例の板橋区在住外国人日本語スピーチ大会やおたがいさまネットワークの月例会等々、各種催しに参加、地域の視覚障害者団体やボランティア団体との交流を進めた。
3.会館の運営
○留学生の帰省、交流、研修の場として舟橋記念会館を運営した。
○お互いさまネットワークの皆さんによる『ロータス通信』の発送作業、板橋区の助成による「アジアの視覚障害者事情」の連続講演会の
会場等を通して、地域に開かれた交流の場の提供を目指した。
4.点字図書・テープ図書、CD図書の製作・相談
○点字の通信教育、外国語点字に関する相談と情報提供を行なった。
○卒後鍼灸手技研究会の委託により事務局として年6回の研究会、開催のための事務作業を実施し、会員にDVDを発送した。
○点字毎日の委託によりオンキョー点字作文コンクール事務局として、募集、選考、入選作の翻訳等を行なった。
○座・スーパーマーケットさんの支援を受けたコンサートの収益金
の使途として、AMIN編集・制作の『アジア視覚障害者のためのマッサージテキスト』のインドネシア語版、ベトナム語版、モンゴル語版を作成すべく翻訳の発注を行なった。
5.広報活動
○日本の視覚障害者に対する情報提供等
維持会員、及び協会支援者に対して協会の活動状況や留学生の現状を報告し、理解と協力を得るための情報誌『ロータス通信』を第249号から第254号まで年6回、編集・発行した。
○3月28日付『点字毎日』活字版「ルポ、最前線を行く」欄に新井理事とIAVIの紹介記事が掲載され、現況が発信できた。
○一昨年11月、IAVIのホームページをリニューアルしたが、アップ・トゥ・デイトな更新ができていない現状にある。
6.他団体との交流、表彰、慶弔等
○蓮沼東町会の創立60周年記念式典、笹川吉彦元日本盲人会連合会長の叙勲お祝い会に出席した。
○直居鐡元理事長のお別れ会、高橋秀治理事のご子息のお通夜・告別式、小林一弘元評議員のお通夜に参列した。
○ベトナムの留学生・スイェンさんのお母さんが亡くなった。
7.補装具及び日常生活用具斡旋販売・修理
○補装具と日常生活用具の取得手続きを留学生に行った。
8.財産管理・備品整備
○備品整備の一環として点字プリンタの保守・点検を行った。
9.収益事業
○駐車場の運営 4輪車4台、2輪車3台の契約を継続した。 
                                                       以上 

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★会員の皆様へありがとうのページ★
 24年度も、大変お世話になりました! 
 IAVIの運営のためご寄付いただきました。役職員一同、心より感謝申し上げます。感謝に添えて、24年度にご寄付下さった皆様のお名前を五十音順で掲載させていただきます。
 なお、年間を通じて複数回に亙ってお振り込みくださった方々が数多くいらっしゃいますが、その点については恐縮ですが、省かせていただきました。また、紙面の関係で敬称を省略させていただきましたことをお詫び申しあげます。
(あ行)青山章行、浅野悦子、浅野豊治・紀美江、浅見清、麻生正、安達雅子、阿部元子、新井愛一郎、有賀実男、飯村洋子、葉華・趙閠娥、池田俊二、石井晃、石井薫、石川菊江、石田拓、石塚和美、石塚洋子、石渡俊幸、石渡博明、伊藤真一郎、伊藤忠一、猪平真理、今井鍵三、岩崎正、岩瀬信子、岩瀬弘、岩村恵子、上野己美子、上島博子、内田順朗、梅原祥子、援助修道会 景山、遠藤眞喜子、大木暉子、大串礼子、大越伊津子、大崎百合子、大島幸夫、大谷吉弘、大谷隆一・正子、岡本恵美子、奥村雄輔、小澤靖子、小野平八郎
(か行)賀川友吉、香川紀子、垣内容子、景山あきこ、梶原剛、片岡忠、片寄健司、加藤奈穂子、金本りせ子、賀波沢夏江、紙谷一枝、河合純一、川口裕子、川島玉子、河瀬修一、河本昭三、川又正人、神吉勝仁、神崎好喜、神原武志、菊島和子、菊地竹男、菊地みつえ、岸栄子、金千恵子、木村愛子、清野陽子、草野実枝子、窪田進、兼目忍、小池セツ子、恋塚重忠、古賀義之、古賀副武、児島宏子、小林孝信、小林美恵子、小林良子、小松勢津子、五味哲也
(さ行)西條澄子、齋藤彦治、斉藤陽子、坂井友実、酒井正、坂本啓子、桜井和子、桜井政太郎、迫玲子、佐々井忍、佐々木憲作、佐々木誠子、佐藤相子、佐藤容子、佐藤義一、重野幸子、篠崎八恵子、渋谷尚子、島田金幸、島田治夫、清水政直、清水佳子、下川悦子、下島敏男・章子、白井康晴、城崎淑子、新谷節子、進藤いつ子、須賀孝子、杉浦和朗、杉田司郎、鈴木彩、鈴木玉喜、鈴木美枝子、鈴木義則、鈴村邦子、須藤富枝、須藤直義、須之内桂子、須之内震治
(た行)高野博幸、高橋恵子、高橋英樹・康子、高橋秀治、高橋祐三、高柳晶子、高山久美子、滝沢由起子、田窪いつ子、竹内智美、竹下亘、竹森勝治、田中吾朗、田中徹二、田中正和、田中良子、田中吉野、谷上アサノ、谷口春子、田畑美智子、丹野功一、築城巌、恒本藍子、角田桂子、寺尾瑞香、戸倉由紀枝
(な行)中陽子、中尾健二、仲澤進、長澤泰代、永島美記子、中西明美、中野英子、中原章雄、中村實枝、並木正、西澤伸之、西田幹夫、西村浩生、新田盛嗣・ひさ子、乗松利幸
(は行)橋本寿々子、畑絹子、畑千尋、八田暁子、林律、春田泰文、東野光子、肥後実枝子、樋口義浩、飛田直子、平田麗子、蛭川泰夫、福島昌子、福山博、藤井亮輔、藤沢皓子、藤澤八重子、藤本篤子、藤本善一、伏見美智子、藤原健司、淵岡吹次、船越正夫、舟橋朋子、北條偕子、星野容子、堀和子、堀松義聡、
(ま行)正木悟、松浦健三、松田信治、松永富雄、松本保男、麻那古恵子、水野宏子、水上寿恵子、宮城正・好子、三宅和代、三宅真梨子、宮坂麻里、村上美津子、村瀬道雄、望月優、森安恵、森幸子
(や行)矢島多恵子、安川糸子、安村洋子、矢部健三、山口和彦、山添和夫、山田修、山本篤司、遊佐うた、横山邦彦、横山俊彦、吉成宏太・悦子、米山衣江
(ら行)龍崎靖子、ロキン、ロイビショジト・秀代、
(わ行)和田彰、和田絢子、渡辺俊子、渡辺萬里子、渡辺勇喜三、
汪徳慧
(他に匿名希望33名、以上266名)          
<法人会員様及び団体様>
?アレックス、平田内科クリニック、?アライヴネットワーク、浦安ミッキー(点訳グループ)、尼崎視障協、医療法人藤野循環器科内科医院、ジュエリーボックス、トケトスカーナ、光塩会、?高知システム

◎ご報告◎ 台湾の詹さんについて
                庄 麗(しょうれい)

 

皆様、ご無沙汰しております。IAVI元留学生・中国上海出身の庄麗(しょうれい)です。2000年ダスキンの研修生として初来日した時、「チョー リー」と呼ばれていましたが、「しょう れい」の方が正確な日本語読みなので、2002年、筑波大学付属盲学校に入学以来「庄麗(しょう れい)」という呼び方にしています。どうぞよろしくお願いいたします。
私は、6月上旬に台湾に行き、IAVI元留学生、台湾出身の詹明松(せん めいしょう)さんに会ってきましたので、その近況を皆様に紹介したいと思い、本人の承諾を得て、久しぶりにロータス通信に投稿しました。
詹さんは2003年10月、初来日し、2007年3月に筑波大学付属盲学校鍼灸手技療法科を卒業してから台北に戻られたそうです。帰国後、詹さんは主にマッサージの仕事をしています。日本でいうと「ヘルスキーパー」という職業と同じ内容のマッサージの仕事を週二日しています。そして、友人と一緒に小さなマッサージのお店も経営しています。年に数回、台北の幾つかの視覚障害者施設で行われる日本語短期講座の講師も任されています。ときどき日本人の友達や知り合いが台北にいらっしゃる時、観光ガイドのボランティアもやっているようです。さすが詹さん!日本留学中学んだ技能をフル回転して、充実している日々を送っている様子が目に浮かびます。
ところで、冒頭に述べました訪台は、私が台湾語点字触知案内図の製作という事業にかかわっているためのもので、その他の関係者と一緒に台北に行き、通訳も務めてきました。1泊2日の短い滞在でしたが、詹さんとは事前に連絡を取り合っていましたので、その間に会うことができました。久しぶりでしたが、以前と変わらぬ元気な様子でした。せっかく台北に来たのですから、ついでに詹さんにちょっと会ってみよう、というわけではありません。実は、詹さんは今回の点字案内図のことの中で重要な橋渡しの役割をしてくださったのです。台湾語点字のこと、訪問先を繋いでくれたこと、昼間のお仕事を終えてから疲れているにもかかわらず、私とのE-メールのやりとり、深夜からスタートするスカイプでの「報連相」会話などなど、断続的ですがほぼ1年余り続きました。詹さんの努力がなければ、この事業は
うまくいかなかったと思います。そして、台北では詹さんにも参加していただきました。そのおかげで、今回の台北訪問では大きな成果を残すことができました。
IAVI元留学生の繋がりの力強さを感じています。「日本への留学は僕の人生を大きく変えました。サポートしてくれたIAVIの皆様に本当に感謝しています!もし留学の経験がなかったら、今の僕はおそらくマッサージという1本道を毎晩遅くまでやらないと生活はできないでしょうね」と、詹さんがことあるごとにしみじみと言っています。
詹さんの活躍をとても羨ましく思っています。私は日本の方と結婚し、日本に住んでいて、母国の視覚障害の方にできることが少なくなっていますが、多方面からいろいろなチャンスを見つけ、今より一層頑張りたいと思います。これからも新しいIAVIの留学生と元留学生に、皆様のご協力と力強い応援を、心からお願い申し上げます。

◎お知らせ◎
連続講演会  
日本とアジアの視覚障害者事情  第3期第1回

日時:2013年9月7日(土) 13:30?15:30
内容:元留学生の現状から各国の視覚障害者事情を知る
夏休みで帰国した留学生の皆さん(モンゴル、ミャンマー、マレーシア、インドネシア、ベトナム)に、先輩の活躍をレポートしてもらいます。各国の視覚障害者の就労問題を考えるきっかけにします。
場所:国際視覚障害者援護協会「舟橋会館」3F 多目的室
(板橋区蓮沼町20?18 都営地下鉄三田線「本蓮沼」駅
A1出口下車徒歩3分)
定員:30名(定員になり次第締め切ります。お申し込みは、お電話または e-mailにてお願いします)
連絡先:03?5392?4002/ e-mail:info@iavi.jp
会費:無料
主催:社会福祉法人 国際視覚障害者援護協会
後援:社会福祉法人 板橋区社会福祉協議会


≪中国茶を味わいましょう≫
 中国でも日本でもお茶の文化が昔から伝わって、私たちの生活で、お茶はとても大切な飲み物です。両国の間には、切っても切れない深い関わりがありますが、今回、お茶に光をあててみましょう。
 中国茶について、その分類、それぞれの特徴は、ご存知でしょうか? 中国茶の専門店、サウスアベニューの安那美香(ヤスナ・ミカ)さんを講師にお招きして、参加者の皆さんには数種類の中国茶を実際に飲んでいただき、説明を聞きながら、中国茶の香りと味を一緒に楽しんでまいります。
日時:2013年9月14日(土)
    14:00?16:00(休憩時間を含む)
場所:国際視覚障害者援護協会(IAVI)「舟橋会館」3階多目的室
(都営地下鉄三田線 本蓮沼駅「A1」出口 徒歩3分)
対象:視覚障害の方及び付き添いの方
定員:25名(定員になり次第、締め切らせていただきます)
費用:500円(付き添いの方も同額)
主催:日中視覚障害者文化交流プロジェクト実行委員会
共催:国際視覚障害者援護協会、日本点字図書館
申込み等 電話:080-1145-1181
連絡先アドレス:zhuangli20056@ybb.ne.jp
              miorit@ca.em-net.ne.jp

=業務日誌=
6月 3日 新宿にてスペイン語通訳・高木純子さんと面談。
      『読売新聞』福岡版にマンダハさんの紹介記事掲載。
6月 5日 日盲委選挙公報研修会に参加。
6月 7日 マリアさん、マンダハさん、国家試験免状届く。
6月 8日 ロゴス点字図書館60周年感謝祭・講演会に参加。
      『視覚障害』300号記念レセプションに参加。
6月 9日 板橋ふれあい祭りに参加(留学生5名、役職員ほか)。
6月10日 「智のシンポジウム」世話人・柿沼孝俊さん来館。
6月18日 ロゴス点字図書館にて選挙公報作成の打ち合わせ。
6月20日 『ロータス通信』第256号発送。
      お互いさまネットワーク月例会に参加。
6月22日 スイェンさん、順天堂大学病院にて麻酔検査。
6月23日 文京盲学校にて卒後鍼灸手技研究会第3回研究会。
7月 4日 田中宏元理事、来館。
7月 6日 参議院選挙公報印刷(?7月10日)。
2013年度留学生選考委員会。
7月19日 卒後鍼灸手技研究会、筑波大東京キャンパス下見。
7月22日 翻訳ボランティア・土蔵千春さん来館。
7月23日 大塚にて和歌山盲学校・葉華さんと懇親。
7月27日 マレーシア盲人理事会にて今年度
?28日 オンキョー点字作文コンクール・アジア太平洋地域
選考会に通訳・結城直美さんと参加。
7月29日 スイェンさん、順天堂大病院にて左耳真珠腫の手術。
7月31日 スイェンさん退院、新井さん宅へ移動。
8月 1日 東京入管に今年度留学生の在留資格認定書を申請。
      三田にて韓国の元留学生・呉泰敏さん夫妻歓迎会。
                           以上